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ラ カンパニー
ド プロバンス

伝統の石けんをモダナイズ
して、市場の牽引役に

「SAVON DE MARSEILLE」の大きなロゴがプリントされたガラスボトルは、1991年の登場以来、いまではすっかりおなじみの定番アイテム。ロハスブームに先駆けて、マルセイユリキッドソープを市場に送り込んだ、ラ カンパニー ド プロバンスを紹介!

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マルセイユ地方に伝わる石けん文化
 ローマ時代から続く地中海沿岸の港町マルセイユ。特産のオリーブ、海水、日差しと風と職人技で作られる石けんは、日々の洗浄に愛用されてきました。地中海沿岸諸国の類似品に業を煮やしたルイ14世が、マルセイユこそが品質に優れた一流品と知らしめるため「SAVON DE MARSEILLE」と刻印するよう命じました。
オリーブ油、海水、苛性ソーダを釜で焚く昔ながらの製法。油脂を石けんにする反応を繰り返させ、ほどよい純度72%でピタッと火を止めるのが、腕の見せ所。

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コンセプトの異なる新たなシリーズも展開
 ブランドスタート時の商品「エクストラ ピュア」シリーズのほか、その後さまざまなコンセプトで別の商品群も展開しています。LCDPLUXE(ラ カンパニー ド プロバンスラグゼ)はブラックボトルと、イランイランとセダーの大人っぽい香りが特徴。ランジェリーウォッシュはメゾン・エ・オブジェバイヤーズチョイス賞2004に輝きました。
ラグゼシリーズ。ボディーミルク¥3675、リキッドソープ¥3150、キャンドル¥4830、ランジェリーウォッシュ¥2940、石けん¥1050

Study3

新しいアイテムも登場し、バラエティー豊富に
 マルセイユ石けんのモノづくりの哲学“ナチュラル&エコロジー”を製品開発のコアに、アイテムも幅を広げています。ハンドクリーム、キャンドル、バスタイムを楽しくするあひる形の石けんも登場。あひるのキュートな姿を生み出すまでには職人たちが顔を突き合わせ、「くちばしがもっと…」などとモールドを削り出し、苦心した力作だそう!
白のグラスにフレグランスのイメージカラーのロゴが入った、グラスキャンドル。オリーブラベンダー¥4410 (左)ハンドクリーム30g ¥525 (右)マルセイユ石けん ダック ¥1050(ともに香りはオリーブラベンダー)

太陽と風、オリーブ、海水、職人技、
そしてプロダクトデザインの力で

ラ カンパニー ド
プロバンスの歴史
故郷の古びたものの価値を
見直し、世界的なブランドに点
 マルセイユ出身の2人の男性によって1990年に創業。地元に古くからある固形石けんをクラフト紙にくるみ直して売り出すと、たちまちパリの百貨店で好評に。その後、発売したリキッドソープは、世界的な人気商品に成長。2007年にはアメリカ支社も立ち上げました。フランス国内には直営店が5つ、マルセイユの成長企業トップ10にランクインする注目企業となりました。
↑マルセイユのメインストリートにある本店。
↑ブランドのアイコン的存在マルセイユリキッドソープ。発売当初は「無香」と、地元で採れるラベンダーの精油を用いた「オリーブラベンダー」の、伝統にもとづいた2種のみ。現在は「フィグ」や「チェリー」など7種類に。各¥2625

 フィリップとパスカルは、元はアイウエアメーカーのプロダクトデザイナー。商業デザインに従事していた2人が独立を考えていたときに目を向けたのは、地元マルセイユで1000年以上にわたって職人が伝統的な製造技術で作ってきた、古風な石けんでした。「伝統的なものに勝るものはない」という故郷に対する誇りから、2人は何度も地元の職人のもとに足を運んで説得。彼らの熱意に職人が応じてパートナーシップを結びます。
 19世紀終わりごろに合成の界面活性剤を用いたシャンプーなどがアメリカから輸入されるようになって以来、薬局の店頭で山積みになって売られていたマルセイユ石けん。誰もがデザインと結びつくなど夢にも思わなかった石けんを、2人は手作りのよさを伝えるべく、クラフト紙に包んで発売。パリを中心に反響があり、手ごたえを感じた2人は、リキッドソープも売り出します。実は、苛性カリを用いた石けん素地を水でのばして作る、合成の界面活性剤を使わないこの液体石けんも、地元の人にとっては昔からある身近なもの。固形石けんと同様に、見せ方を変えて、マーケットでの価値を変えたのです。リキッドソープのボトルには、「SAVON DE MARSEILLE」(マルセイユの石けん)と商品名そのままをプリント。そのデザインの斬新さにフランス人は驚きました。シンプルで洗練されたパッケージデザインはどんなインテリアとも相性がいいと大ヒット。アメリカや日本でも一躍人気商品になり、現在30カ国で販売されています。
 こうして、デザインの力でマルセイユ石けんを現代によみがえらせたラ カンパニー ド プロバンス。その後も新商品を次々と提案します。その考え方は、最初石けんを見出したように、とても素直なもの。オリーブを贅沢に配合したエクストラ デ オリーブシリーズにシェービングクリームを登場させた動機は「気に入るのがなくて。ほかのだと荒れちゃうから」。あひる形の石けんは「あったらおもしろいでしょ?」。そんな2人のまっすぐなところも、優れたデザインとともに私たちの心をとらえるのかもしれません。

取材・文/武位教子 協力/グローバル プロダクト プランニング tel:03・3770・6170(このページで紹介したアイテムはすべてグローバル プロダクト プランニングで扱っています)